新年互例会でいただいた新春の和菓子のなかに、花びら餅が入ってます。
平安時代、宮中で長寿を願う新年の「歯固め」の儀式に、大根や猪、押鮎(=古来、新年の祝いに用いていた塩漬けにした鮎)などを食べる習わしがあり、江戸時代にそれを模した菓子が広まったのが、のちの「花びら餅」の原形。
「花びら餅」は、明治に入り茶道裏千家の初釜のお菓子として親しまれるようになった。
若いころ裏千家の茶道を5年以上習ってました。
初釜も何度か経験ありますが、お作法も含めほとんどが忘却の彼方。
当時の茶事や茶会などで花びら餅が出た記憶がないのです。
習ってた先生が関西ではなくて倉吉出身の方だったからなのかな。
白いお餅から左右に伸びた甘煮のゴボウ、
これは押鮎に見立てておかれたものだそうです。
ゴボウは、土の中にしっかり根を張るので「家の基礎がしっかりしている」ことや「長寿」を願う意味が込められています。
わずかではありますが長く保存してた茶道具をネットオークションでぼちぼち処分してます。
購入した価格を思うと、着物同様手放すのが惜しくなりますが、需要供給のバランス考えると…。