イヨボヤとは村上地方の方言で鮭のこと。
新潟県村上市は、古くから鮭の養殖、漁が盛んな地でした。
古代、越後からの税は「鮭」だったそうです。
越後村上の鮭の歴史は古く、平安時代に遠く京の王朝貴族に献上されていた記録が残っています。
イヨボヤ会館は、サケに関する歴史や文化などを学べる博物館です。
鮭の生態や伝統漁法が展示されていて、季節によりサケの産卵やふ化するまでの様子を観察できます。
地下の三面川鮭観察自然館へ向かう幻想的な地下通路。
秋から冬にかけて川を遡上する鮭の様子を観察できます。
実際の様子なので、ここが一番印象に残りました。
村上市を流れる三面川(みおもてがわ)古くは瀬波川といい、1878年日本で最初の鮭の人工孵化場を設置しました。
「鮭は川にのぼって産卵し、孵化した稚魚は海に下って成長します。そして3・4年荒波にもまれ成魚となり、一万数千Kmもの長い旅をして秋、産卵のためにまたふる里の川に戻るという習性をもっています。川にはそれぞれ土地固有の有機物・無機物が溶け込んでおり、鮭は臭覚で自分の生まれた川を識別していると言われています 」
この鮭の回帰性を世界で初めて発見したのが、越後国村上藩の藩士でした。
250年前、青砥武平治(あおと ぶへいじ 1713-1788)が、
帰ってきた鮭が安心して産卵できるよう、三面川に産卵のためのバイパス、すなわち「種川」を作って鮭の産卵に適した環境を整えようと考えました。
世界初の「自然ふ化増殖システム」で三面川の鮭の漁獲高は飛躍的に増え藩の財政も潤った。
これによって村上は「鮭のまち」として全国的に知られるようになりました。
鮭を半年間寒干ししたという高級品「鮭の酒びたし」
鮭を寒干ししてる様子
続きは mari さんのブログで
ちなみに、11/11は鮭の日ですって。
鮭の漢字の右側つくりが「十一 十一」が由来です。