以前から滋賀方面へ行ったら「赤ちゃん番茶」を買うことはよくあったが、今回、東海道土山宿の伝馬館で土山が近江茶の産地だとはじめて知った。
いろんな種類がある中で、勘で、番茶を選んだのは赤ちゃん番茶がかすめたから。
(後ろのパンフは、今回の東海道宿駅のどこかでもらったもので土山茶とは関係ありません)
家に帰り早速、水出しでお茶をいれてみた。
番茶なので沸騰したお湯のほうがいいかとも思ったけれど、お湯だと出すぎることが多く渋みもでるから。
水でもあっというまにお茶抽出。
お手ごろ価格のお茶だったので茶葉を張り込みすぎたら出すぎた。
それで調べてみる気になった。
最近の研究では、茶葉に多く含まれる「ポリサッカライド」の作用により、体脂肪の燃焼、血糖値の降下、血圧の降下、糖尿病の予防など、多くの効果が報告されている。
血中のブドウ糖を効率よく処理するインスリンと同様の働きをして血糖値の上昇を抑えることができるらしい。
ポリサッカライドは緑茶の中でも番茶に多く含まれ、特に「秋摘み番茶」に最も多く含まれることが知られる。
熱で壊れやすいため、「水出し」することにより、有効成分を最大限抽出できる。
大正解だった。
今度は茶葉を節約して量を少なめにしよう。
滋賀県知事や県関係者が「近江牛、近江米に並ぶ滋賀県の三大特産品の一つ」と紹介する近江茶。
土山のお茶は、南北朝時代文和5年(1356年)、南土山常明寺の僧鈍翁が京都の大徳寺から茶の実を持ち帰って寺で栽培したのが起源と伝えられています。
広く生産販売がされるようになるのは江戸時代になってから。
いち早く先進の製茶技術をとりいれ、街道筋では名物のひとつとして販売されていました。
また、お茶の栽培に適した気候と土壌であったことから、開国から明治期にかけてお茶が輸出産物となるなかでその生産量は飛躍的に拡大し、現在でも近江茶の一大産地となっています。
西の箱根と並び難所といわれる鈴鹿峠を越すと土山宿。
土山町は、2004年10月1日に甲賀町、甲南町、信楽町、水口町と合併し甲賀市になりました。