朝店へ出勤するとき自転車で疾走してても目に留まります。
3年前2012/9/22「モミジアオイ?」と画像残してます
あの時は名前がわからなくて画像検索しました。
紅蜀葵 真向き横向き はなやかに (鈴木花蓑)
引き寄せて はじき返しむ 紅蜀葵 (高浜 虚子)
紅蜀葵(もみぢあふひ)は、晩夏の季語
季語と歳時記によると
北アメリカ東部ジョージア・フロリダなどに野生する多年草で2m以上になる。
葉が掌状に深く裂け、花は直径15cmくらいの赤色五弁。一日花である。
秋には茎が枯れてしまうが、翌年、またその根から2mくらいの茎を伸ばして花を咲かせる。
科名 アオイ科 フヨウ属
別名 紅蜀葵(コウショッキ)
英名 Scarlet rose mallow スカーレットローズマロー
学名 Hibiscus coccineus
原産地 アメリカ合衆国東南部 沼地や湿原
開花時期は7月から9月 赤い大きな5弁花を開き、1日でしぼむ
葉はモミジのように深く手のひら状に裂けており和名の由来
草丈は1メートルから2メートルくらいになり、茎は木質化する
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である
今年の撮影はすでに10月1日、花は終わり、さく果がいっぱいできてました。
いろいろ不思議に思えたので調べてみました。
Hibiscus coccineusという学名について
Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説
大形のゼニアオイ属につけられた名である。ハイビスカスと同属の植物
種小名の coccineus は「赤い」という意味である。
タチアオイ同様、夏を彩る華やかな花です。
タチアオイは室町時代に中国経由で渡来し、
ゼニアオイは江戸時代に渡来、鑑賞用もさることながらむしろ薬草として有名だった。
特に、ゼニアオイやウスベニアオイのゼニアオイ属の花はギリシャ時代から薬用として用いられ、
16世紀のイタリアでは 「総ての病に効く」 意味の名で呼ばれ特に呼吸器系の病気に薬効があった。
現在でもゼニアオイエキスとして、化粧品に使われており、仲間のウスベニアオイはハーブテイとして有名。
タチアオイの仲間のウスベニタチアオイ(マッシュマロウ)の根の樹液に卵白等を加えた菓子がマシュマロで、花の名前が菓子の名前の語源
アオイ科 フヨウ属という科名について
このモミジアオイ(紅葉葵)はまさしく「アオイ科」。
ところが他に名前に葵とついているのに、アオイ科でない植物は
①向日葵(ひまわり) キク科
②布袋葵(ほていあおい) ミズアオイ科
③山葵(わさび) アブラナ科
④双葉葵 ウマノスズクサ科
先の記事「松ぼっくりとヒマラヤスギ」日本のスギはワケわからんことになってますが
このアオイもそのようです。
「この紋どころが目に入らぬか」と差し出される印篭に描かれている徳川家家紋「三つ葉葵」は双葉葵を正三角形に並べたもので実在しない。
ウマノスズクサ科の双葉葵は、アオイ科のアオイとは花も葉も全く違う種類の植物
「双葉葵」紋は上賀茂・下鴨神社の賀茂葵とも呼ばれます。
2013-06-25 立葵(タチアオイ)の葵は、あうひ
ウマノスズクサ [馬の鈴草]→花図鑑