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Channel: 秋麗(あきうらら)
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兵庫県立美術館の美かえると、パイミオ

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フィンランドのデザイン展が催されてる、兵庫県立美術館の屋根の上にでっかい蛙が度肝をぬきます。

駅から歩いてくと






フィンランド展のために特別に展示されてるオブジェかと思ったら、
2011年秋にこの屋上に飾られるようになり、名前募集で美かえる(ミカエル)と決まったようです。
オランダ人の現代作家のデザインらしい。

金沢21世紀美術館で集客に力を発揮した後、
兵庫県立美術館に転任された蓑豊館長のアイデアだそうです。


阪神・淡路大震災後に再開発されたエリアに建つこの美術館は、2012年に完成し、今年10周年。


海側から見ると、こんな感じらしい(ネット検索でもらってきました)
あの直線的でコンクリート打ちっぱなしなどで有名な安藤忠雄氏設計です。


11日夕方、10周年記念で安藤氏の講演が予定されてました。
午後3時半ごろには、ミュージーアムショップの前でご本人がもくもくとサイン会に精出されてました。

安藤作品は立派な階段つきものですけど、
こちら兵庫県立美術館の企画展示も3階の階段上に入口が


緑、青、赤と3色の大きなタペストリーが飾られてます。
フィンランドのくらしとデザイン展のイメージパターン「NUPPU」
これをデザインされたのが、ユホさん



講演後、聴衆者で質問されましたのは
「日本のデザインらしいと思うのはどんなところか」
畳とか障子とかスッキリした直線的なものに日本を感じると答えられてました。

現代の日本のものでは、ユニクロやMUJI(無印)に興味をもたれてるようです。


入口の看板にある、右手のモダンなデザインのアームチェア
Paimio(パイミオ)



建築家アルヴァ・アアルトが1929〜33年にフィンランドの都市パイミオにある結核サナトリウムのためにデザインしました。

背もたれの角度は、結核患者が腰掛けたときに呼吸が楽になるよう設計されています。
肘掛け部分は弾力があって、手を置くと楽な姿勢がとれるようになっています。

展示室の最後にこうした椅子が置いてあって、実際に座ることができました。
背もたれの腰骨にあたる部分がとても快適でした。
かつてプジョー206を買うことに決めたのも、
運転席に座ったときのこの背もたれの感じが同じでした。

この椅子欲しい〜と検索してみたら、受注生産のようです。
artek アルテック アームチェア
41・Paimio (アルヴァ アアルト)¥416,850


一生ものと思えば惜しくないかもしれないけれど、
ちょっと手が出ないお値段でした。

フィンランド展は若い世代が多く訪れていました。
スッキリしていてそれでいてどこかかわいいデザイン。

今年30歳になる娘が小学校時代に作った作品は、
なんとなくムーミンを思わせます。



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