センダン「栴檀」は発芽のころから香気を放つように、将来大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ、ですよね。いい匂い、香り放ってるんでしょうか。今までお寺とかでも、栴檀に花咲いてますよ、と言われても、高木すぎて花の形も香もよくわからなかった。
小豆島で、やっと目近で手に取り、花見て鼻に近づける。香りは無いことはないがイマイチ、私好みではなかった。
で、調べてみました。
『撰集抄』(1250年頃成立)には、
栴檀は二葉より薫し、梅花は莟つぼめるに香あり
謡曲『蝉丸』には、それ栴檀は二葉より香ばしといへり。ましてや一樹の宿りとして、風橘の香を尋とめて、花の連なる枝とかや。
ところが、
これまでに何人もの植物学者が、「栴檀」の「二葉」は匂わないと発言している…匂わないのに諺が定着している…
上記サイトによりますと、たとえば『日本国語大辞典』には、植物「びゃくだん(白檀)」の異名」とあって、「栴檀」は「白檀」のこととしています。「白檀」は香の原料の一つですから薫りがあって当然です。しかしこの説明は誤りを含んでいるようで、「栴檀」と「白檀」は別物とすべきです。加えて、たとえ「白檀」であっても、その「二葉」に薫りはないといわれています。私も「栴檀」の葉を嗅いでみましたが、まったく薫りはありませんでした。
藤色を少しくすませたようなしゃれた花色は、センダンの古名の楝(あふち)にちなみ、楝色と呼ばれています。『枕草子』では清少納言が「木のさまにくげなれど、楝の花いとをかし」と綴って…
詳細は⤵︎
小豆島で、やっと目近で手に取り、花見て鼻に近づける。香りは無いことはないがイマイチ、私好みではなかった。
で、調べてみました。
『撰集抄』(1250年頃成立)には、
栴檀は二葉より薫し、梅花は莟つぼめるに香あり
謡曲『蝉丸』には、それ栴檀は二葉より香ばしといへり。ましてや一樹の宿りとして、風橘の香を尋とめて、花の連なる枝とかや。
ところが、
これまでに何人もの植物学者が、「栴檀」の「二葉」は匂わないと発言している…匂わないのに諺が定着している…
誤解された「栴檀は二葉より芳し」
上記サイトによりますと、たとえば『日本国語大辞典』には、植物「びゃくだん(白檀)」の異名」とあって、「栴檀」は「白檀」のこととしています。「白檀」は香の原料の一つですから薫りがあって当然です。しかしこの説明は誤りを含んでいるようで、「栴檀」と「白檀」は別物とすべきです。加えて、たとえ「白檀」であっても、その「二葉」に薫りはないといわれています。私も「栴檀」の葉を嗅いでみましたが、まったく薫りはありませんでした。
そもそも香の原料は日本には自生していません。
すべて温暖なインド・東南アジアから輸入していました。それだけ貴重なものだったのです。それは「白檀」だけでなく「栴檀」も同様です。「栴檀」にしてもインドの「栴檀」(白檀)と日本に植わっている「栴檀」では種類が違うからです。
日本の「栴檀」は古くは「楝あふち」のことだとされています。
「あふち」なら
妹が見しあふちの花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干なくに(万葉集798番山上憶良)
木のさまにくげなれど、楝の花、いとをかし。かれがれにさまことに咲きて、かならず五月五日にあふもをかし(枕草子35段木の花は)
藤色を少しくすませたようなしゃれた花色は、センダンの古名の楝(あふち)にちなみ、楝色と呼ばれています。『枕草子』では清少納言が「木のさまにくげなれど、楝の花いとをかし」と綴って…
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