煎茶・瓶花(へいか)の展に今年もお招きいただきました。
去年の記事は→2012年11月4日
通仙流の家元 霊山堂 河野松雲さんは、妙楽寺の和尚さん。
守口市保護司会の大先輩です。
今年のお茶は、麟鳳 …煎茶の王様らしいです
菓銘は、きもり柿 …木守柿
葉も落ちつくした枝に一つだけ実が残された状態
まるで柿の木を守護するかのように見えるところからそう呼ぶ。
小鳥のために残してあるとも、来年も実るようにとの祈りが込められているともいう。
柿の実をすべて収穫せず、木になったまま残しておく数個の柿の実のこと。
剣山を使わず花を投げ入れる独特の技法
大正13年に先代が創始された通仙流、現在は和尚さんと奥様が指導されてます。
お孫さんが書かれた文字「5ひきいてました…」がカワイイ。
若い頃私が習っていた茶道は、抹茶の裏千家。
煎茶道とはずいぶん違っています。
和尚さんから伺いましたが、夏目漱石の小説にもでてくるとのこと。
検索したら見つかりました。
夏目漱石『草枕』より
茶碗を下へ置かないで、そのまま口へつけた。
濃く甘く、湯加減に出た、重い露を、舌の先へ一しずくずつ落として味わって見るのは閑人敵意の韻事である。
普通の人は茶を飲むものと心得ているが、あれは間違いだ。
舌頭へぽたりと載せて、清いものが四方へ散れば咽喉へ下るべき液はほとんどない。
ただ馥郁たる匂いが食道から胃の中へ沁み渡るのみである。
この妙楽寺さんは大阪府指定天然記念物「大つつじ」でも有名です。
守口市大久保町4―25―8 06(6901)5985
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大つつじと満月と
京焼陶あんの陶板・妙楽寺
樹齢三百年越える大つつじ