今大阪は晴れてますが、消滅した台風15号は前線と一緒になって午後から雨らしいです。
猛暑に豪雨、今までにないような気象が続いた夏でした。
ふ〜ふ〜言いながらもあっというまに8月最後の日。
書きもれているのを忘れへんうちに。
まず但馬地方のカツラの大木から。
8月4日にお出かけし、以下エントリー済みです。
但馬のマザーツリー、わずかに一輪バイカモの花、一里四方の水を呼ぶ木★和地の大カツラ
水を呼ぶ木にちなんで、ブログテンプレートをまた元に戻しました。
スマートフォンだとわかりませんが、PC版表記に変えるとご覧いただけます。
最後に兎和野の大カツラを紹介しておきます。
所在地 兵庫県美方郡香美町村岡区黒田
但馬地方には樹齢数百年を超える大カツラの木がたくさんあります。
兎和野高原野外教育センターセンター手前500mほどの路傍に、
カツラへの遊歩道入口の案内板があります。
整備された遊歩道は大きな木々に囲まれて森林浴しながら、15分ほど歩きます。
この近くまで来るとお醤油の香ばしい匂いを感じました。
和池の大カツラよりやや若く樹勢も旺盛で、和池の大カツラとともに貴重な天然記念物です。
幹周11m、樹高35m 樹齢/推定500年
8本の主幹と多くの「ひこばえ」からなります。
カツラの根元からは清流が勢いよく流れ出ています。
「水源の森」の意味についての図解つきの説明板。
幾層にも繁る葉によって落下する雨の勢いが和らげられ、
しずくが残ることで一気に地表に降り注ぐことがない。
また、地表に落ちた雨は腐葉土など土壌に浸み込んで一気に表面を流れ下ることがない。
浸み込んだ水は雨が降らないときにも徐々に流れ出し、川を涸らさない。
カツラは水を調整する一種のコンデンサーの役目を果たし、「水源の森」たるゆえんです。
古くからの幹の回りを、多数のひこばえが取り囲んでいます。
ひこばえは、いずれ千本カツラと呼ばれるような姿に変わるのかも。
2年前の夏、西国33箇所の岩間寺で山の中腹に背の高いカツラを見ました。
お寺からは高木を上から見下ろす形となり、それはそれで素晴らしかった。
→2011-8-2 岩間寺の気になる木
カツラの木のウンチク
カツラは日本特産の落葉高木、雌雄異株。
北海道から九州までの温帯域に分布し、高さ30m、直径1.5mを超える巨木ともなる。
山形県最上郡最上町にある「権現山の大カツラ」が最も太く、地上から約1.3mの位置での幹周が20m近くにまで成長しているそうだ。
カツラは、太古第3紀には太平洋をはさみ日米両国に広く繁茂していた。
その後、アメリカのものは絶滅し、日本のものだけが生き残ったので日本特産とされる。
学名 Cercidiphillum jponicum ヤポニクム
英語も、カツラは「カツラ・ツリー」で通用する。
水分が多くて肥えた土地を好んで生育するので、尾根上にはなく冷涼な渓流などに見られる。
カツラの木の近くには水が湧いて出たり流れていたりする事が多い。
加工しやすく家具や建築、鉛筆にも用いら、れ碁盤、将棋盤にも。
新緑の葉は美しく、ハート形をしており、秋には紅葉する。
雌雄異株で、花は葉より少し早く5月〜6月ごろに開き、実は9月ごろに熟し、実をつける。
カツラの幹は、ほぼ垂直にそびえたつので、材は直通であり器具や道具に用いて狂いが少ない。
とくに平安初期の貞観時代には、カツラ材による白木彫りの仏像が多くつくられた。
当時、人はこれを檀佛とよび、カツラを神霊の宿る木として貴んだ。
カツラの語源は、香連(かつら)から。
落葉の頃、清らかな香りが絶え間なく連なり漂うことからカツラの名を得た。
因みに、「日本書紀」では「香木」と書きカツラと訓ませている。
東北地方では、夏に本樹の葉をとり乾燥し挽いて粉にする。
これを抹香といい、盆に祖霊をまつる香に焚くという。
猛暑に豪雨、今までにないような気象が続いた夏でした。
ふ〜ふ〜言いながらもあっというまに8月最後の日。
書きもれているのを忘れへんうちに。
まず但馬地方のカツラの大木から。
8月4日にお出かけし、以下エントリー済みです。
但馬のマザーツリー、わずかに一輪バイカモの花、一里四方の水を呼ぶ木★和地の大カツラ
水を呼ぶ木にちなんで、ブログテンプレートをまた元に戻しました。
スマートフォンだとわかりませんが、PC版表記に変えるとご覧いただけます。
最後に兎和野の大カツラを紹介しておきます。
所在地 兵庫県美方郡香美町村岡区黒田
但馬地方には樹齢数百年を超える大カツラの木がたくさんあります。
兎和野高原野外教育センターセンター手前500mほどの路傍に、
カツラへの遊歩道入口の案内板があります。
整備された遊歩道は大きな木々に囲まれて森林浴しながら、15分ほど歩きます。
この近くまで来るとお醤油の香ばしい匂いを感じました。
和池の大カツラよりやや若く樹勢も旺盛で、和池の大カツラとともに貴重な天然記念物です。
幹周11m、樹高35m 樹齢/推定500年
8本の主幹と多くの「ひこばえ」からなります。
カツラの根元からは清流が勢いよく流れ出ています。
「水源の森」の意味についての図解つきの説明板。
幾層にも繁る葉によって落下する雨の勢いが和らげられ、
しずくが残ることで一気に地表に降り注ぐことがない。
また、地表に落ちた雨は腐葉土など土壌に浸み込んで一気に表面を流れ下ることがない。
浸み込んだ水は雨が降らないときにも徐々に流れ出し、川を涸らさない。
カツラは水を調整する一種のコンデンサーの役目を果たし、「水源の森」たるゆえんです。
古くからの幹の回りを、多数のひこばえが取り囲んでいます。
ひこばえは、いずれ千本カツラと呼ばれるような姿に変わるのかも。
2年前の夏、西国33箇所の岩間寺で山の中腹に背の高いカツラを見ました。
お寺からは高木を上から見下ろす形となり、それはそれで素晴らしかった。
→2011-8-2 岩間寺の気になる木
カツラの木のウンチク
カツラは日本特産の落葉高木、雌雄異株。
北海道から九州までの温帯域に分布し、高さ30m、直径1.5mを超える巨木ともなる。
山形県最上郡最上町にある「権現山の大カツラ」が最も太く、地上から約1.3mの位置での幹周が20m近くにまで成長しているそうだ。
カツラは、太古第3紀には太平洋をはさみ日米両国に広く繁茂していた。
その後、アメリカのものは絶滅し、日本のものだけが生き残ったので日本特産とされる。
学名 Cercidiphillum jponicum ヤポニクム
英語も、カツラは「カツラ・ツリー」で通用する。
水分が多くて肥えた土地を好んで生育するので、尾根上にはなく冷涼な渓流などに見られる。
カツラの木の近くには水が湧いて出たり流れていたりする事が多い。
加工しやすく家具や建築、鉛筆にも用いら、れ碁盤、将棋盤にも。
新緑の葉は美しく、ハート形をしており、秋には紅葉する。
雌雄異株で、花は葉より少し早く5月〜6月ごろに開き、実は9月ごろに熟し、実をつける。
カツラの幹は、ほぼ垂直にそびえたつので、材は直通であり器具や道具に用いて狂いが少ない。
とくに平安初期の貞観時代には、カツラ材による白木彫りの仏像が多くつくられた。
当時、人はこれを檀佛とよび、カツラを神霊の宿る木として貴んだ。
カツラの語源は、香連(かつら)から。
落葉の頃、清らかな香りが絶え間なく連なり漂うことからカツラの名を得た。
因みに、「日本書紀」では「香木」と書きカツラと訓ませている。
東北地方では、夏に本樹の葉をとり乾燥し挽いて粉にする。
これを抹香といい、盆に祖霊をまつる香に焚くという。