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Channel: 秋麗(あきうらら)
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京するめ

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小袋に入って手が汚れないのもうれしいけれど、
箱を包んだ包装紙が、「京都絵地図」丁寧にはがして保存してます。

『京するめ おする』をいただきました。
京都は伏見にその老舗があるそうですが、今まで知らんかった…

駄菓子にもこうしたするめありますが、一味違います。

桐山食品は、全国的にも珍しい「のしするめ」の専門店。
大正12年の創業以来秘伝の白砂糖味「京するめ」を筆頭に、
風味ゆたかなうに味、ピリッと辛い唐辛子味、昆布味などバリエーションも豊富です。
合成保存料・着色料・甘味料は一切使ってないそうです。



平安時代に編纂された「延喜式」という書物には、
するめは鮑や鮭と並んで諸国貢献物として記されているそうです。
朝廷への献上品や祭儀の御供物として用いられ、なかなか庶民の口には入らなかったことでしょう。

しめ鯖、にしんそばなど、海から距離のある平安京に持ち込まれる海産物は一工夫が必要でした。
瀬戸内海のものは淀川を遡り伏見で荷揚げされて加工が施されたのでしょう。
鱧料理も伏見の料理屋や宿で発達したと聞いたような。

夏の素麺シーズン、今では瓶にはいった素麺ダシが市販されてますが、
子供の頃は干し海老と干ししいたけがいいおダシとなりました。

中国の干しえび、干し貝柱、フカひれ、ツバメの巣などなど
海から遠く離れた都で海産物を食すための工夫だったのですね。


京都絵地図がプリントされた包装紙





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