旅の初日最後にお参りして拝謁できたのが
大威徳明王像、神の使いである水牛に跨ったお姿で6つの顔は六道、6本の手で法を守護する武器を持ち、6本の足で六波羅蜜を表してるそうです。
中央に阿弥陀如来座像は四天王立像に守護されておられます。
ともに大きすぎてここから動かせない。
六郷満山開山1300年記念に非公開文化財が特別公開されるにあたり、九州国立博物館に搬出できなくてこの地に来ないと拝顔できません。
3つ並んだ国重要文化財の右端が、
二童子立像を脇に不動明王の三尊形式。
火炎が勇壮で迦楼羅火焔、初めて見ました。
木製不動として日本最大、勇壮で威厳あり心奪われます。
今はガラス張りのお部屋で普段は中に入れませんが、今回は特別公開でお像近くまで行けて周りをぐるっと、後ろ姿もじっくりと。
昔は水牛の上に乗ったりしてたそうです。
真近で拝ませていただいてからお堂の周りを巡ります。
多くの石像文化財が残されています。
真木大堂の隣に古代文化公園がありましたが、時間がなくて遠景で眺めただけ。
熊野摩崖仏からすぐ近くで、到着したのは16時前だったかな。
六郷満山65ケ寺のうち本山本寺として36坊の霊場を有した幻の寺院であった馬城山伝乗寺。
奈良時代、元正天皇の時代に建立されたと伝わるが、仏像の作風から見てみて平安時代と思われるらしいです。
往時は広大な境内の中に七堂伽藍を備えて隆盛を誇った大寺院でした。
旧本堂の扉に菊花紋がありました。
これは、元寇のおり、鎌倉幕府は六郷満山の寺院に異国降伏の祈祷を行うよう施行状を発した。
その恩賞として将軍家を経て朝廷より菊花の紋章が下賜されました。
現代の真木大堂は、伝乗寺の各寺坊が衰退したので本尊を一堂に集めガラスの収蔵庫におさまっています。
実に圧巻です。
また機会があれば足を運びたいと思いました。