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エキサイティング・モロッコ、最後の土壇場

旅の最終日、モロッコの縮図と言われるマラケシュの街観光終えて、夕刻にカサブランカのホテル着。
帰国便は深夜なので、夕食後に添乗員さんが希望者だけバーへ案内してくださった。

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映画「カサブランカ」で有名なバーです。
ハイアット リージェンシーの1階ロビー左隅にありました。

Here's looking at you, kid(君の瞳に乾杯)
シャンパンならぬビールで乾杯。

ツアー仲間の老姉妹がご馳走してくださったこともあり、
モロッコで飲んだビールで一番美味しかったと記してます。

ホテルに戻るころ、添乗員さんが急に具合悪くなられた。
それでも帰国の夜ゆえ、みな必死で荷物まとめて空港へ。

申し訳ないと空港ロビーのソファに横になられてた姿がまざまざと蘇ります。
不安ながらも、みなさん気丈夫に出国手続き終えて、やっと飛行機に乗れた。


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いろいろエキサイティングだったモロッコともお別れ。



50歳を超えたころから耳の機能が悪くなり気圧調整ができなくなりました。
そのため普段は、離陸するときに耳に入れた耳栓を、安定飛行になったら抜いて、また着陸30分ほど前に気圧が変わったら再装着してます。

ところが疲れもたまってたし、離陸後しばらくして耳栓抜くのを忘れて寝入ってしまってた。
時間が流れもうすぐ着陸となったころ、気圧が変化するので目が覚めた。

そして耳栓越しに何かの圧が左耳から侵入してきた。
ど~んと一撃食らった感じ。
一瞬血の気が引いた。
すると耳から入った圧の塊は、そのまま脳を通過して、左から右へと抜けた。
こんなこともあるんだとびっくりでした。

正気になって見渡すと、添乗員さんも回復されてて、一安心。
やれやれ。


そして飛行機は早朝のフランクフルトに着陸。
まだ外は暗くて、小雨が降ってたのか、最後尾に設置されたタラップは雨で少し滑ったような記憶。

ゴマ塩頭の男性が足を滑らせて転落され意識がなくて、救急車要請となり病院へ運ばれたのだった。

またまた乗り継ぎの待ち時間が7時間もありました。
しかし往路と違って、疲れてたし、心が塞がっててそれほど長く感じませんでした。

2005年1月17日のことでありました。
あれほどエキサイティングな旅はなかったと、記録残しておきます。

旅から帰り、2か月後ぐらいに旅の相方に会いました。
彼女が語るに、あの旅立ちは早朝だったので、ご近所さんに気兼ねして民家の裏道を通ったんだと。
その裏の小道に、なんと死体が埋められてて、その上を何も知らずキャスター旅行鞄引いて歩いてたんだって。
旅行帰ってからしばらくしてその事件が発覚して知ることになる。

あのモロッコ旅の てんやわんやは、
あんたがその霊を連れてきてたんじゃあないの、というオチ。



この項をもって、モロッコの旅は終了です。
まるでつい先日帰国したかのように、記憶にしっかり刻まれてる部分も多かったのが驚きでもありました。

長く心に引っかかってたのを記事にできて、宿題やり遂げた気分。
お読みいただいてありがとうございました。



あれから14年が過ぎて、モロッコがどれほど変貌しているのかもわかりません。
興味持たれてモロッコへ行ってみたいなと思われた場合は、必ず最新情報をお調べくださいますようお願いいたします。



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