旅の記録を残したファイルで、このモロッコの旅だけ異様にコメント書き込んでありました。
2005/1/12 旅の3日目は世界遺産フェズ観光だった。
その前日は、現代の首都のラバスと、17世紀の首都だったメクネス観光を経てフェズで宿泊。
写真はいっぱい残っててもほとんど記憶ないけど、
アラビア式トイレだけは、覚えてる。
街もトイレも、掃除は行き届いてました。
参加したツアーのチラシより簡単な地図
フェズは9世紀から1200年の歴史が積み重なる街で、
旧市街地域のメディナは世界最大の迷路として有名です。
ひと足踏み入れると、地元のガイドがいないと迷って外に出れなくなると脅かされてスタート。
車が通れない細い路地で結構アップダウンがあったような記憶。
少し高台で王様の避暑地と説明聞いたような。
「アトンショーン!」
フランス語で「どいて」って呼びかけられ、振り向いて脇を開けるとロバが引いた荷馬車が通る。
そうしたロバのウンチが石畳落ちてることもあるので足元も見ながら歩く。
テイクアウトできる食べ物店の美味しそうな匂いも充満し、金物細工の叩き出す音もリズミカルに響く。
行き交う現地の男性はねずみ男みたいな民族衣裳着てるし、これだけでも異国情緒たっぷり。
そうした雑踏を、はぐれないようついていくのはかつてないエキサイティングな観光街歩きだった。
1999年にエジプトをまわりましたが、彼の地はピラミッドの古代と、中世から近世にかけてのイスラムと、近代のイギリス統治時代が混在してました。
でもちゃんと住み分けて存在しててちゃんと境界線がある感じ。
それに比べてモロッコは混とんとしてました。
その中に放り込まれたような困惑が強くあり、これが興味深くもありしんどいとこでもありました。
皮のなめし工場見学も匂いといい、経験したことない体験だった。
街歩きの最後にフェズの民家に入らせてもらった。
家の中心に天井高く外光を取り入れる工夫されてた。
ここでミントティーがふるまわれたような。
こんなふうに混沌として、それでいてスラム街ではなくちゃんと民が暮らしてる地域、他に思いあたらない。